ナッツを食べるとやせる理由
- 良質な脂肪により満腹感が得られて間食が減る
ナッツには豊富な脂質が含まれていますが
脂質は消化吸収に時間がかかるため
満腹感が持続しやすい傾向にあります。
高GI値のチョコ、パン、米などが一気に血糖値を上げるのに比べて
低GI値のナッツや野菜は食べてからゆっくり血液中に吸収され
少しずつ血糖値が上昇するので消化から吸収までの時間が長く
腹持ちが良い食品といえます。
さらに硬いナッツを食べることで自然と噛む回数が増えます。
よく噛むことにより脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され
少量でも満腹感が得られるようになります。
- 食物繊維により便通が良くなる
食物繊維は体内に入ると水分を吸収して膨張し腸壁を刺激するため
便通を改善する効果があります。
ナッツにはこの食物繊維が豊富に含まれています。
特に食事制限によるダイエットをしている人は
食事を減らすことによって便秘になってしまいがちです。
排便をスムーズにするのに必要な脂質、便通をよくする食物繊維が
食事量の減少とともに不足するためです。
食物繊維と脂質の豊富なナッツを食事に取り入れることによって
便秘の心配なく食事制限ができます。
- 不飽和脂肪酸の働きにより体脂肪がつきにくくなる
ナッツに脂肪が多く含まれているということはよく知られています。
実際ナッツの半分以上は脂肪でできています。
脂肪が多いからナッツは控えているという方も多いのではないのでしょうか。
もしそう思ってナッツを遠ざけているのだとしたらすごくもったいないです。
バターや肉の脂身に多く含まれる飽和脂肪酸は過剰に摂取すると
血液の流れを悪化させコレステロールを溜まりやすくします。
結果、悪玉コレステロールを増加させるので肥満につながります。
しかしナッツに含まれている脂肪は不飽和脂肪酸とよばれる
良質な脂肪でダイエットに非常に効果的なものです。
ほとんどのナッツには不飽和脂肪酸であるオレイン酸が含まれています。
オレイン酸には血液中の悪玉コレステロール値を低下させ
循環器系疾患のリスクを減らす可能性があるといわれています。
クルミには不飽和脂肪酸であるリノール酸と
日本人に不足しがちな栄養素であるa-リノレン酸の両方が含まれていて
全ての食用植物のなかで最も高いa-リノレン酸の含有量となっています。
リノール酸には血中コレステロールの低下効果、動脈硬化の予防効果があり
悪玉コレステロールを低下させる効果があります。
a-リノレン酸には血糖値、血圧、血液中のコレステロールを低下させる働きがあります。
このように脂肪燃焼作用や脂肪蓄積防止に効果的に働く不飽和脂肪酸は
ダイエット中の人なら積極的に食事に取り入れたいものです。
最も良いタイミングは食前&間食
ナッツダイエットでは基本的にナッツをいつ食べても問題ありませんが
おすすめのタイミングは食前と間食です。
食前にナッツを食べることで血糖値の急上昇を防ぐだけでなく
よく咀嚼することで満腹中枢を刺激し適度な満腹感を感じられるので
満腹感をコントロールすることができます。
また、糖質の高いお菓子などの甘いおやつの代わりに
間食を低糖質のナッツに置き換えるだけで
血糖値の上昇を抑えることができるので肥満を防ぐことができるのです。